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ドキュメンタリーを見せてみた 2

まず1つ目。
これは東田さんの見た夢に関する文章であった。

長いので要約すると、以前は健常者になる夢を見て、目覚めると落ち込んだりした。
でも今は、夢の中でも自閉症である、といった内容だ。

2つ目の文章。
「僕が自閉症でなければ、きっと今の僕ではなくなるからです。」

次に、どうしてこの2つを選んだのか聞いてみた。

これが大変であった。
言いたい事が、なかなか文章にならない。
そこで私は、「まず、言いたい単語を書いてみたら?そしてそれをつなげて文章にしてごらん。」とアドバイスをしてみた。

何とか文章は出来上がったが、まあ、、、、幼いものである。
次男は、東田さんが「ずっと自閉症のままで良いんだ。」と考えている事に共感したらしい。

最後に全体の感想を聞いてみた。
こちらは割とすらすら出てきた。
「自閉症の人って大変なんだね。でも、自閉症は決して悪いものじゃないってことが分かったよ。」

この感想を聞いて、私もはっきり分かった。
次男は、自分が普通とは違う事は理解しているはずだ。
でも自閉症だとは全く思っていない。

「自閉症は悪くない。」
自らの口でそう言った今がチャンスなのではないか?

「そうだね。自閉症は脳の働き方の問題だから、自閉症の要素を持っている人は割といると思うよ。」

「へぇ、そうなの?」
次男は興味を持ったようだ。

「ママはね、記憶の仕方にその要素があるかもね。」

カメラアイ、という特殊能力がある。
私は小さい頃、この能力を持っていたのだ。
今では消えてしまっている。(と思う。)
小さい頃の匂いや味覚などは今でも覚えている。

「え~!じゃあパパやお兄さんにもあるの?」

うむ、確かにある。

「よく電車の中で独り言を言っている人がいるけれど、あの人は自閉症なの?」
次男は聞いてきた。

私は大きく首を横に振った。
「自閉症かどうかは分からないよ。でも、要素は持っているのかもね。」

そして核心に触れた。

「次男君は手をヒラヒラさせて跳ねるでしょう?それは自閉症の要素かもね。」

それを聞いて次男はあっさりと「お~、確かにそれは言えるかも。」と答えた。

特にショックを受けるでもなく、落ち込むわけでも無く受け入れてくれたのだろうか。

おそらく次男はまだ、自分が自閉症だとは思っていないだろう。
でも、自閉症の要素を持つ人間だとは自覚したのだと思う。
そしてそれは、決して悪い事でも恥ずかしい事でもないと、東田さんは教えてくれたのである。

ご訪問ありがとうございました。


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ドキュメンタリーを見せてみた 1

「ねぇ、自閉症って何?自分を閉じるっていう意味?」

日曜日、NHKニュースが終わった後「これからの番組」(だったかな?)で東田さんのドキュメンタリーの予告が流れた。
それを見た次男の質問である。

夫を見ると、すました顔でお茶をすすっている。
どうやら私が答えなければならないらしい。

「あなたの事よ。」と言う訳にもいかない。
結局、「自閉症っていうのは別に閉じるわけではないよ。脳の働き方が、ちょっと普通と違うのよ。」という教科書的な答えをした。

「脳がおかしいの?」

私は少し口調を強くした。
「おかしいんじゃないよ。違うの。脳の働き方なんて、ひとりひとり違うと思うよ。でも、かなり違う働き方をする場合に使われるんだね。」

「ふ~ん。」
次男は何やら考え込んだ。
彼は、自分が他の人とは違う、と自ら言ったことがあるのだ。

私は思い切って言ってみた。

「このドキュメンタリー見てみる?」

「うん、見ようかな?でも9時からだよ。」

次男は9時から明日の学校の準備をして、その後お風呂に入るのだ。
そのペースは崩したくない。

「大丈夫。録画しておくよ。」

そして昨日、職員会議で学校が終わるのが早かった為、夕方一緒に見た。

ドキュメンタリーを見る前に、私は次男に一枚の紙を渡した。
「これから東田さんがいろいろな文章を言ってくれるよ。その中で、あなたが興味を持ったり、良いな、と思ったものをメモしておいてね。」

50分は長いだろうか、途中で休憩を入れた方が良いかな?と思っていたのだが、次男はとても集中していた。

そして彼が選んだ文章は2つであった。

2に続く。

ご訪問ありがとうございました。


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自閉症の君が教えてくれたこと

日曜日、NHKで「自閉症の君が教えてくれたこと」が放送された。
重度の自閉症とされる東田直樹さんのドキュメンタリーである。

私は時々東田さんのオフィシャルブログを読んでいるので、この放送をとても楽しみにしていた。

50分という短い時間の中で、東田さんはいくつもの心に残る文章を文字盤から生み出し、私たちに教えてくれた。
その中で、私が一番感銘を受けた文章を紹介しようと思う。

「命というものは大切だからこそ、つなぐものではなく、完結するものだと考えている。
命がつなぐものであるなら、つなげなくなった人はどうなるのだろうか。
(中略)
人生を生き切る。
残された人は、その姿を見て自分の人生を生き続ける。」

これは、30代でガンを患ったNHKのディレクターの「僕は命をつなげないのではないか?」という不安に対する東田さんの答えである。

私はこの言葉を聞いて、救われたような気がした。

私の両親は既にこの世にない。
でも、両親の遺伝子は私や子供達に受け継がれている。
私は命をつなぐことの出来た人間である。
子供達は、両親や私の命をつないでくれるのだろうか?

子孫を残したい。
それは、どの生物にもある本能である。

しかし、東田さんの考えは本能を越えている。
命をつなげない人達の悲しみを思いやり、自分の人生を一生懸命生きていく事が何より大事であると考えている。

まだ24歳の東田さんが、どうしてこのような成熟した考えを持つことが出来るのか。

最初に彼は「文章を書くことは、生きる事そのもの。」と言っている。
一つ一つの文章を、命を懸けるつもりで書いているのだろうか。

東田さんは、内面に持つ輝きを表現する方法を見つけ出した。
その輝きは、きっと誰にでもあるものなのだろう。

真の教育とは、輝きの表現法を見つけるよう導く事なのかもしれない。
そう考えると、彼のご両親も素晴らしい。

ご訪問ありがとうございました。


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アウイナイト

Author:アウイナイト
ユニークな子供達のおかげで、今まで見えなかった世界が見えてきました。
内気な私ですが、前向きに生きていきます。

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