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うちの次男:中学校選び 3

私立A中学校を知ったのは5年生の2学期後半。
ホームページで見るこの学校の方針は、一言でいえば4年生の担任の考えに近いものであった。

ここは、いろいろな個性を持つ子供達が共に成長出来る場所。
学校説明会に出席した私はそう感じた。

学校説明会では、親が説明会を聞いている間に子供達は授業体験をする。
次男は美術の授業を選んだ。
終わった後、次男は自分の作ったネームプレートを嬉しそうに見せてくれて、「先生はとっても優しくて楽しかったよ!」とご機嫌であった。

さらに、希望者には個別相談もしてくれるのでそれも申し込み、次男の特性や小学校3年生までは支援級にいた事などを話した。
担当の先生は、「授業体験の時に特に問題があったという報告は聞いていないので、次男君がこの学校を気に入ったのであればぜひ受験してみて下さい。」と言って下さった。

夫もこの私立の受験には賛成であった。
公立の場合、先生の考え方、指導力の差が学校生活に大きな影響を及ぼす。
更に、中学校に入ったと思ったらすぐに、高校をどうするか考えないといけない。

私立でも先生による差が無いとは言えないが、教育方針はしっかりしていてぶれないはずである。
また、3年という短い時間ではなく6年間かけて成長を見守って下さるのは、次男のようなゆっくりした子にとってメリットが大きいように感じる。

私達は次男を個別の塾へ通わせることにした。
クラスの多くが塾に通うこともあり、次男は素直に同意した。

中学校選び2で書いたように、公立の支援級選びも並行して行われて第一希望が確保できた。

私立中学校の入試は2月1日から始まる。
A中学校の試験期間は3日間。
1日目と3日目の試験を申し込んでいた。

1日目の試験の日。
私は明らかに長男の中学受験の時よりも緊張していた。
しかしこの気持ちを次男に悟られてはいけない。
私は「頑張って!」ではなく「じゃあね。」と笑顔で彼を試験の教室へ送り出した。

発表の時も心臓がドキドキしていた。
そして合格したと分かった時、嬉しいというより驚きに近い気持ちであった。
無邪気な次男はもちろん大喜びである。

改めて夫と、公立、私立、どちらにするか相談する。
次男の気持ちはすっかり私立に傾き、それを尊重することにした。

教育委員会に電話をして私立に合格したので公立を辞退したいと告げると、明るく「おめでとうございます!」

中学校選びは幕を閉じた。

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うちの次男:中学校選び 2

就学相談は小学校入学の時に既に経験しているので、要領は分かっている。

流れは同じなのだが、一つだけ違う点があった。
次男が受けた発達検査が、田中ビネーではなくWISC-Ⅲであったことだ。
支援級のお友達も就学相談で検査をしたのだが、田中ビネーであったという。
どうやら支援級在籍者は田中ビネー、普通級在籍者はWISC-Ⅲらしかった。

言語性はほぼ平均、動作性はかなり低かった。
総合では、療育手帳を取るには高すぎ、平均よりは低い、という相変わらず中途半端な数値であった。

次は集団での体験入学である。
あれからいくつか支援級を見学したが、やはり最初の支援級が1番次男に合っていると感じたので、そこを第一希望とした。
小学校と同様、支援級通学は越境が認められている。

第一希望の学校に通うには、電車に乗る必要がある。
幸い次男は電車が大好きである。
体験入学は第一希望の学校で行われ、次男は「ここなら毎日電車に乗れるね!」と上機嫌であった。

体験入学は7~8人ほどだっただろうか。
後で次男に聞いたら、きちんとした授業形式だったらしい。
誰も知っている子はいなかったが、次男は緊張することもなく「よく出来たよ!」と笑顔で答えた。

体験入学後に面談があり、第一希望の学校に入れるだろう、と言って下さった。
普通ならこれでおしまいである。

しかし私には、次男にぜひともチャレンジさせたい私立中学校があったのである。
面談で私立にもチャレンジしたいことを相談員に告げると、「はい、いいですよ。一応ここは押さえておきますからね。もし私立に受かったらすぐに連絡下さいね。」と、とても親切な対応であった。

その私立とは、次男が5年生でホームスクールをしている時に見つけた学校であった。

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うちの次男:中学校選び 1

次男が6年生になり副担任が付くとクラスは落ち着き、私の身にも再び自由が訪れた。
副担任の考え方には不本意な部分もあったが、幼い次男には彼女の真意を読み取る知恵はなかったのである。

自由になったとはいえ、私にはやるべきことがあった。
中学校選びである。

私は次男に聞いた。
「A小学校(支援級)とB小学校(普通級)とどちらが好き?」

次男は長い時間悩んでいた。
そして答えた。
「う~ん、真ん中くらいがいいんだけどなぁ。」

その答えを聞き、私はC中学校の支援級の見学を決意した。
C中学校の支援級は、普通級に近い雰囲気だという。
それは、次男がホームスクールをしている時に遊びに来てくれたママ友達から得た情報であった。

早速市のホームページで学校公開日を調べて、見学の申し込みをした。

「教室を間違えたのかな?」

ちょうど休み時間で、生徒たちはいくつかのグループに分かれて、くつろいで話をしていた。
その話し方や内容は、普通の子供達と変わりないように見える。

私はもう一度廊下に出てクラス名を確かめた。
間違いなく支援級である。

廊下から子供たちの様子を見ていると、男性の先生がいらして声を掛けてくれた。
私が電話をして見学を申し込んだ者である事を告げると、気さくな様子で「これから英語の授業ですよ。中に入ってご覧になって下さい。」と言って下さった。

授業はプリントを使ったもので、先生の発音がとても素晴らしい。
会話を重視した内容で、生徒たちもよく集中して積極的に授業に臨んでいた。

そうしているうちに、保護者達が何人か教室に入って来た。

静かに、にこやかに子供たちの様子を見守っている。
それは、安心して子供達を預けている保護者の表情であった。

授業が終わると先生が私のところに来て「いかがですか?」と聞いた。
他の保護者達も私の方を見るので、緊張しながらも正直に「はい、随分レベルが高いと感じました。」と答えると、先生は微笑みながら「今、普通級ですよね。大丈夫ですよ。次は数学です。」と言って教室を出ていった。

先生が去ると、保護者の方が話しかけて下さった。
「どこの小学校ですか?うちも小学校は普通級だったんですよ。」

休み時間に彼女と少し話をしたのだが、似たような境遇であると分かった。

次の数学の授業もプリント使用で、1日の生活の中でどれだけ数字や計算が出てくるか?という面白い内容であった。
具体的には時計の読み方や、割引後の値段の計算などである。

普通級から支援級に行くためには、就学相談を受ける必要がある。
私は教育委員会に就学相談を申し込んだ。

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うちの次男:弱者としての自覚

次男が6年生になってすぐに、副担任との面談があった。
担任は同席せず、2人だけの面談であった。
副担任の女性教師は、担任より10歳程度若かっただろうか。
話し方、態度、全てにおいて自信に満ち溢れていた。

4年生の時の担任の先生と似たタイプだろうか?と私は期待した。
しかし彼女と話していくうち、やり方が違うことに気が付いた。

副担任は、必ずクラスをまとめ次男へのからかいを止めさせる、と約束してくれた。
それはとても素晴らしくありがたい。
そしてその方法は、次男をクラスの一番下に位置付けることであった。

もちろんはっきりとそのように言ったわけではない。
頭の良い彼女は言葉を慎重に選んでいた。

4年生の時の担任のやり方は「共生」であったと思う。
いろいろな子供達がいますよ。
遠慮なんか要らないんですよ。
大丈夫ですよ。
私が不安になって先生に様子を伺った時、何度このような言葉を聞いたことだろう。
次男も安心して学校生活を送ることができた。

副担任との面談を終えて、私はこれからは次男へのからかいは減ることを確信した。
次男は他のみんなに比べて少し劣った存在とみなされる。
そんな彼をからかうのは卑劣な行為だからだ。

実際6年生になってからクラスは落ち着き、私の付き添いなしに次男は学校へ行くようになった。

6年生の夏休みには2泊3日の修学旅行がある。
夫との相談の上、我が家はそれを欠席させることにした。

保護者面談で修学旅行不参加の意思を伝えた時、担任の反応は「ああ、そうですか。分かりました。」の一言であった。
副担任もそれに対して何も言わなかった。

数日後、係りの仕事で学校へ行った私は4年生の時の担任と会った。
付き添い登校をしていた時も会うといろいろと話し掛けて下さったので、6年生になってからは順調に登校をしていると報告し、心配をおかけした事を詫びた。

「良かったですね。」の後、「次は修学旅行ですね。」と相変わらずの笑顔で言った。
私が「いいえ、修学旅行は辞退したんです。」と答えると、彼女の笑顔は消えた。
「どうしてですか?大丈夫じゃないですか?」

大丈夫。
教師のその言葉は、子供を守り切る覚悟と自信があって初めて口に出すことが許される言葉である。

クラスの子供達が平等な立場にある場合、何か非常事態が起きてもみんなが助け合うだろう。
しかしランクが付けられている場合は、弱い立場の者は切り捨てられる。
そんな恐怖が私の中にあった。

何より担任も副担任も「大丈夫」とは言ってくれなかったのだ。

「宿泊行事以外にも6年生にはいろいろ行事がありますから。それを頑張るって次男も言っています。」
私がそう答えると、先生はハッとした様に笑顔を取り戻し「そうですね。まだまだ楽しい行事はありますからね。次男君には活躍してもらいますよ!」と元気付けるように言って下さった。

修学旅行以外の行事には参加できたので、無理をせず良かったと思っている。

ご訪問ありがとうございました。


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うちの次男:付き添い登校

ホームスクールと付き添い登校と比べると、どちらが楽か。
私にとってはホームスクールの方が断然楽であった。
しかし先生方が学校へ復帰できるよう考えてくれて、次男もそれを了承したとなれば私も従うしかない。

次男の席は窓際の一番前。
その横に私の椅子を置き、1日付き添うことになった。

相変わらず私語が絶えない賑やかなクラスである。

そんな中、次男の後ろの席の子は休み時間にずっと絵を描いていた。
問題は、授業中も絵を描いていた事だ。

担任の先生もそれには気が付いているようで、何度か注意をした。
しかし彼は従わない。
別に騒ぐわけではないので後は放置状態である。

高学年にもなると塾へ通う子がほとんどなので、学校の授業など退屈なのだろうか。
その子はどのような気持ちで先生の注意を無視続けるのか。
私は思わずため息をついた。

肝心の次男といえば、ガードされている状態なのでやんちゃな子達のからかいの対象にもならずに、休み時間はいつも優しく接してくれるクラスメートたちと楽しそうに遊ぶ様子が見られた。

しばらくして、担任やスクールカウンセラーとの相談の上、私が見守る時間帯を徐々に減らしていった。

長かった付き添い登校も終わりを告げ、次男は最終学年となり、クラスには正式に副担任が着任した。

ご訪問ありがとうございました。


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うちの次男:復帰

スクールカウンセラーからの電話を受けて、私と次男は約3週間ぶりに学校を訪れた。
カウンセラー室には、学校長、担任の先生、スクールカウンセラーが待っていた。

「会いたかったよー。どうしてた?」
担任は次男を見るなりそう言った。
次男は元気に、ホームスクールでの様々な出来事を先生たちに伝えた。

学校長は「お母さん、頑張りましたねえ。でも、やはり次男君には学校に戻ってもらいたいと思っています。」と話し始めた。

学校側が出した提案、それは6年生からクラスに副担任を付ける、というものであった。
そして問題は6年生になるまでのあと数か月だ。

スクールカウンセラーは言った。
「その間、加配の先生が来ない日は付き添い登校をしますか?」

ホームスクールの後は付き添い登校か。
普通の子供を持つお母さんでは経験できないような事が、次から次へと起こるものだ。

カウンセラーは次男に尋ねた。
「しばらくお母さんが学校にいた方が安心できる?」

彼はもう小学校高学年男子である。
普通だったら母親が1日付いているなど嫌がるだろう。
しかし普通じゃない彼ははっきり答えた。
「はい!その方が安心です。」

あまりにも幼く純真なその答えに先生方は微笑んだ。

「では、お願いできますか?」
学校長のその言葉に反論できるわけがない。

「分かりました。」
私はそう答えた。

こうして今度は週に2~3日の付き添い登校が始まった。

ご訪問ありがとうございました。


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うちの次男:居場所探し

「フリースクール 小学生」のキーワードでたくさんのサイトがヒットしたのを見た時、私は時代が変わったのを感じた。
私が小学生の頃(昭和40年代)は、フリースクールなどあったのだろうか。

次男の新しい居場所は意外とすぐに見つかるかもしれない、という期待と、学校に馴染めない子供達が増えてきたのだろうか、という切ない思いが共存して複雑であった。

家から何とか通えそうな数校を見つけて見学へ行く事にした。

住宅街にある一軒家のフリースクールもあった。
ここは、思い思いにゲームをしたり一緒にお昼ご飯を作って食べたりして、自由な雰囲気である。
次男も楽しく過ごしていたが、あまりにも「学校」という概念からかけ離れていた。

ビルの中のとあるフリースクールは、工夫を凝らした授業をきちんとしていて私はとても気に入った。
ただ、次男に言わせると「授業は面白かったけれど、狭い。」
確かに、休み時間など小学部、中学部、高等部の生徒たちで廊下はひしめき合っていた。

ここで出会ったのは、何となく「次男の仲間」であることを感じさせる子供達であった。
それは次男自身も敏感に感じ取ったようで、どちらも居心地は悪くないよ、と言っていた。

時間はまだたっぷりある。
次はどこの見学に行こうか、と調べているうち、スクールカウンセラーから電話があった。

ご訪問ありがとうございました。


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アウイナイト

Author:アウイナイト
ユニークな子供達のおかげで、今まで見えなかった世界が見えてきました。
内気な私ですが、前向きに生きていきます。

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